京友禅アップサイクル金彩Tシャツ

京友禅アップサイクル金彩Tシャツ

■伝統的な京友禅の金彩技法と地球環境を、次世代に繋ぐコラボレーション

 金彩技術は古代のインド、ジャワ、中国をルーツに持ち、日本では着物や陶芸品などを艶やかに彩る技法として独自の発展を遂げてきました。特に唐や宋の時代には織物の上に糊料や漆、ニカワなどの接着剤で文様を置き、その上に金箔を押しあてて乾燥したのち、拭きとって文様を表現する「銷金」として知られ、日本でも「絞り染め」や「刺繍」と組み合わせた、華やかながらどこか繊細さを感じる独特の染飾が生まれました。

 この金彩技術は、能装束や祝いの衣装にも広く取り入れられ、友禅染を華やかに表現するために用いられており、時代を超えて受け継がれてきた伝統技法です。現代においても、その歴史を尊重しつつ、技法や素材、道具が改良されており、今日でも京友禅をはじめとする伝統工芸に取り入れられています。

・世代を超えてつくりあげたコラボレーション作品

 このたび、金彩の伝統技術と地球環境を次世代につなげていくため、一般社団法人アップサイクルに参画する「ネスレ日本」と「神戸市」が推進する使用後の紙資源や未利用の間伐材から紙糸を制作するプロジェクト「TSUMUGI」と、金彩工芸を手がける「廣岡京染工芸」とのコラボレーションが実現しました。

 松本流金彩工芸士である廣岡讀氏が、紙糸「TSUMUGI」で編まれたしなやかで優しい手触りの生地に、繊細な金彩加工を施しています。また、廣岡氏の孫である水嶋茂尭氏が、京友禅の伝統的なモチーフを現代風にアップデートしたアートデザインを作成しました。

 このように、祖父のもつ京友禅の「金彩工芸」を、孫が現代の感性を取り入れたデザインをアップサイクル生地に落とし込んだ、まさに伝統技術と地球環境を次世代へと紡ぐコラボレーションになっています。

■商品概要

Tシャツには、 金彩技法のひとつである「糸目金くくり技法」を用いて仕上げ加工を施しました。この技法は「金線書き」や「筒描き」とも呼ばれ、友禅染の模様、特に糸目の部分を上から金線でくくる手法です。

筒を使い、糊のかわりに金線(糊)を置いて模様を描く、非常に繊細な技術です。日本の伝統的な技術を組み合わせ、現代的なデザインにアップデートすることで、モダンな和を表現した、日本の華やかさと繊細な美しさを肌で感じることができるアイテムです。

サイズ
M:身・着丈:65cm、バスト:94cm
L:身・着丈:67cm、バスト:100cm
XL:身・着丈:70cm、バスト:106cm

販売価格  ¥16,500 (税込)

組成  綿 70%、分類外繊維(和紙) 30%

生産国  日本

デザインコンセプト】

「Bright Future -若葉-」

 若葉の柄は、新しい生命や成長、そして希望を象徴しており、若葉が上向きに伸びる様子は、自然界での新しい始まりや新たなスタートを表現しています。 また、若葉は季節の変わり目を示すため、日本の四季折々の美しさと調和を讃えます。

 このデザインは、新しいスタートや良い運勢を祈る際に好まれ、特別な機会やお祝いの場面で用いられることが多いです。そして、日本の美意識と自然への尊敬を反映し、期待と支持を願うシンボルとして大切にされています。

Rinpa flowers -琳派草花(りんぱそうか)-

 琳派草花(りんぱそうか)の柄は、京友禅のデザインの一部として広く愛されています。琳派草花の由来である、琳派(りんぱ)と呼ばれる美術様式は、自然界からインスピレーションを受けた美しい草花や植物を描いています。

 このデザインは、独自の芸術的なスタイルを特徴としており、草花のモチーフはその重要な要素として用いられています。

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